PROFILE

Publisher:   O'RORA / オーロラ
Established:   November, 1992
Size & Pages:   Letter Trim Size, 40 pages
Contents:  

Culture, Art, Theatre, Music, Books, Health, Event,

Travel, Sports in Canada, Information, Features of Canadian Life, and Phenomenons of the Japanese Community.

1998-1999年 第25号より抜粋

 

黒猫から始まった「オーロラ」

前から黒猫が欲しかったのですが、縁あって我が家に来たのは三毛猫とチャーコールのロングヘア・タビーでした。 黒猫が好きだと言ったら、クロネコをマークにしている某企業が広告主になってくれました。 ある時、そこの広告担当の人とその社の社員だった友人の三人で食事をして、帰りに友人が地下鉄の駅まで車で送ってくれました。その車の中で話が始まって、「オーロラ」を発行する事になったのですから、発端は黒猫です。今でも外を歩いていて、黒猫を見つけると、「オーロラ」の話が始まった九二年二月の頃を思い出します。 

そういうわけで、よいことを伝えたい、残したい、と言う全く単純な動機から、大して深く考えもしないで「オーロラ」を始めてしまいました。これからも、一生懸命続けましょう。 

「オーロラ」と私

一九九二年の晩春だったように思う。  経済ニュースレター「ジャパン・カナダ・ジャーナル」を発行している平塚さんから、カナダのライフスタイルや文化について日本語で語る雑誌を出したい、との話を聞いた。 ボクは、トロントは文化不毛地帯だという話をよく耳にしたが、多くは見ないで語っているのではないだろうか、という疑問があった。 過去の遺産こそないが、劇場やコンサートホール、ギャラリーの数も多い。ふたつ返事で協力することにした。  

「オーロラ」という名は、イラストレーターの日塔さんのアイデアだったと思う。 平塚さんを代表として、田上さん、松宮さんが編集、ボク、野尻さん、日塔さんが表紙とレイアウトを担当、という形でこの雑誌が始まり、多くの人々が支え、参加して今日に至っている手作りの色彩が強い雑誌である。

山本博 (日本画家、表紙やデザイン、アート関係の記事を担当)